街路灯に照らされた大きな建物を建設!スペースの確保と、建設ターン、2つのフェイズそれぞれ戦略、読み合いが発生する、2人専用ボードゲーム パリ 光の都 【遊び方 ルール説明】

美しいパリの街並みを作っていく2人専用ボードゲーム「パリ 光の都」

遊び方をカンタンに紹介します。


  • 内容物の紹介
  • 遊び方
  • 勝敗について
  • 実際の流れ
  • まとめ

・内容物の紹介

中身はこんな感じ。


1:敷石タイル 16枚

このゲームではプレイヤーはオレンジ(太陽)とブルー(月)に分かれてプレイします。

敷石タイルは各プレイヤー8枚ずつになり、それぞれ裏面に太陽もしくは月が描かれています。

各敷石タイルは4つのスペースに分割されます。

オレンジのスペースはオレンジのプレイヤーが建物を建てることができるスペースになります。

青のスペースはブルーのプレイヤーが建物を建てることができ、紫のスペースはどちらのプレイヤーも建物を建てることができます。

街路灯スペースには建物を建てることができません。


2:建物ピース 12枚

様々な形の建物ピースがあります。

プレイヤーは敷石パネルの自分の色スペースをつなげて建物を建てるため、

自分のスペースの形にあった建物パネルを取っていく必要があります。

ゲームの勝敗は街路灯に照らされた建物ピースが何枚あるか、建物ピースの繋がった大きさで加点され、建物ピースを取ったが使わなかった場合減点されるので、建物ピース選びは重要になります。

3パネル分の建物ピースが2枚、4、5パネル分の建物ピースが4枚、6パネル分の建物ピースが2枚あります。


3:煙突駒 14個 

煙突駒がそれぞれ7個。ウサギに見える…

建物を建設したときに、どちらのプレイヤーの建物か判別するために使用します。


4:アクショントークン 8枚

アクショントークンがそれぞれ4枚あります。

これは、アクションポストカードを使用した際に使った証として場に置きます。


5:アクションポストカード 12枚

アクションポストカードにはそれぞれ特殊な効果があります。

1ゲームで使用するのは8枚だけになります。

アクションポストカードに付随する特殊ピースが9つあり、これらのピースはアクションポストカードを使った時に使用します。

それぞれの効果は下で記載します。


・遊び方


プレイヤーはオレンジ(太陽)とブルー(月)に分かれ、

それぞれ対応する敷石タイル8枚と煙突駒7個、アクショントークン4枚を取ります。

敷石タイルは裏向きのままシャッフルしてひとまとめにします。

敷石タイルの山の一番上から1枚引き、自分の手札にします。

このゲームの箱がパネルを置くゲームボードになっているので中央に置き、

その周りに8枚のアクションポストカードを置きます。それに付随する特殊ピースがある場合、アクションポストカードの横に置きます。


・勝敗について

最終的に得点が多いほうの勝ちになります。

得点の計算方法は3つあります。


1:建物ピースの大きさ×照らしている街路灯の数

フェイズ2で配置する建物ピースのサイズとそれを照らしている(隣接している)街路灯の数で点数が決まります。

例えば5パネル分の建物ピースに隣接している街路灯が2つある場合は5×2で10点になります。

建物ピースは街路灯の前後左右にあれば照らされている扱いになり、斜め不可です。


2:建物の最大サイズ

自分の建物ピースがつながった最大サイズが点数になります。

例えば3パネル分の建物ピースと6パネル分の建物ピースが隣接した場合、9点になります。


3:未使用の建物パネルの有無

フェイズ1で獲得した建物ピースを、フェイズ2で配置できずに終了した場合は手元に残っている建物ピース1つにつき3点減点になります。

これらの点数を合計し得点が高いプレイヤーの勝ちになります。


・実際の流れ

プレイヤーは適当に先攻と後攻を決めてゲームを開始します。

※説明書には直前のゲームで負けたプレイヤー、これが今日初めのプレイの場合は最近部屋の明かりのスイッチを入れたプレイヤーが先攻になる、とシャレているのかどうかよくわからないことが描かれてます。


パリ 光の都は2つのフェイズに分かれてます。

フェイズ1では敷石パネルの配置、もしくは建物ピースの確保を行い、

フェイズ2では建物ピースの配置、もしくはアクションポストカードの実行を行います。


・フェイズ1

プレイヤーは手札の敷石タイルを配置するか、建物ピースを得るかのどちらかを行います。

どちらかを行うと、次のプレイヤーに手番が移ります。

今回はオレンジのプレイヤーが先攻です。

ゲームボードは敷石タイルが16枚ぴったし配置できるようになっています。

縦横に4枚ずつ配置できるようになっているため、それ以外の置き方はできません。

敷石タイルを置く方向は決まっていないので、自分が建物を配置しやすい方向に回転させて置きましょう。

最初の方は、自分の建物配置スペースがどんな形になるかわからないので、建物ピースを取るよりは、敷石タイルを配置していくのがいいと思います。

敷石タイルを1枚置いたので手番が変わります。

相手プレイヤーも敷石タイルを1枚置きました。


ここでオレンジのプレイヤーは建物ピースを取ることにしました。

配置できれば6点になる建物ピースを取り、このターンは終了になります。

これを交互に繰り返していき、上の写真のようにすべての敷石タイルがゲームボードに配置されたらフェイズ1は終了です。

先に自分の敷石タイル8枚を置いたプレイヤーは、その後の自分のターンは建物ピースを得ることもパスすることもできます。


フェイズ1でオレンジのプレイヤーは上の写真のように建物ピースを取りました。

フェイズ1でブルーのプレイヤーは上の写真のように建物ピースを取りました。



・フェイズ2

フェイズ2ではそれぞれのプレイヤーは手札の建物ピースを配置するか、アクションポストカードを実行するかどちらかを行います。

どちらかを行うと、次のプレイヤーに手番が移り、それを交互に行っていきます。

フェイズ2はどちらのプレイヤーも建物ピースが置けなくなり、かつアクションポストカードが8枚すべて使われた時に終了します。


今回はフェイズ2の先攻もオレンジのプレイヤーです。


・アクションポストカードの効果

フェイズ2で使用する、アクションポストカードにはそれぞれ効果があるので説明します。

アクションポストカードは12枚ありますが、1回のゲームで使用するのは8枚になります。

最初のうちはアクションポストカードは1-8を使用することが推奨されていて、今回も1-8のアクションポストカードを使用してます。


①空中浮遊

フェイズ1で自分が獲得した建物ピース1枚を、誰も獲得しなかった建物ピース1枚と交換することができる。

交換した後、すぐにその建物ピースを配置する。


②地下鉄の入り口

このカードを使用した次のターン、街路灯スペースを覆うように建物を配置することができる。


③パリ植物園

2パネル分の建物ピースとして使える植物園タイルを貰える。

植物園タイルを貰ったら即座にボード上に設置し自分の煙突駒を置く。

設置できる場所は自分の色の敷石スペースか紫色のスペース。


④サクレ・クール寺院

ゲーム終了時、自分の手元に残っている建物ピースによる減点がなくなる。


⑤画家

画家駒を貰える。画家駒を貰ったら即座に自分の色の敷石スペースに設置する。

ゲーム終了時、画家駒があるエリア内にある街路灯1つにつき2点貰える。

※画家駒があるエリア…ゲームボードの端と建物ピースで区切られる。


⑥シャルティエ

紫色の敷石タイルを貰える。以降の自分のターンで相手プレイヤーの色の敷石スペースの上にこのタイルを置くことができ、そのまま建物ペースか噴水タイル(特殊ピース)を置くことができる。


⑧セーム川の露店古本屋

露店タイルを貰える。露店タイルは自分の建物を1パネル分拡張することができる。

露店タイルを貰ったらすぐに自分の色の敷石スペースに置くことができる。

自分の建物に隣接した自分の色の敷石スペースじゃないと効果はない。


⑧街路灯

街路灯タイルを貰える。即座に自分の色の敷石スペースに配置する。


⑨ムーラン・ルージュ

踊り子駒を貰える。踊り子駒を貰ったら即座に自分の色の敷石スペースに配置する。

ゲーム終了時、踊り子駒があるエリア内の空いている敷石スペース1つごとに1点貰える。

※踊り子駒があるエリア…ゲームボードの端、建物ピース、街路灯スペース、敷石スペースを覆うその他の駒/タイル類で区切られる。

踊り子駒が置かれているスペースも空きスペースと見なされる。


⑩海の噴水

噴水タイルを貰える。噴水タイルを貰ったら即座にゲームノード上にある自分の色か、紫色の敷石スペース上に配置する。

噴水タイルと辺で接している自分の建物ピース1枚ごとに追加で3点貰える。


⑪考える人

彫像タイルを貰える。彫像タイルを貰ったら即座にゲームボード上にある自分の色の敷石スペースに置く。この時、彫像タイルの正面に最低1つの空きスペースがある必要がある。

ゲーム終了時、彫像タイルと辺で接している自分の色の敷石スペース1つごとに追加の2点を貰える。斜めに接しているスペースごとに追加の1点を貰える。

彫像タイルの正面のスペースが開いていない場合は、点数は貰えない。


⑫大街路灯

大街路灯タイルを貰う。大街路灯タイルを貰ったら即座に街路灯スペース上に配置する。

大街路灯は街路灯の光の距離を拡張する。(縦横2マスずつ、斜め1マスずつに増える)

大街路灯の先に建物が2つあった場合、1つ目の建物は照らされるが2つ目の建物は建物で光が遮られため照らされない。



・フェイズ2開始

オレンジのプレイヤーは6パネル分の建物ピースを配置しました。

建物ピースを配置したその上に煙突駒を置きます。置かないとどちらの建物かわからなくなっちゃいます。

このゲームの特典計算の1つに、建物の大きさ×照らしている街路灯の数というのがあるので、この建物は街路灯2つに照らされているので6パネル×2=12点になります。

オレンジのプレイヤーは6パネル分の建物ピースを配置しました。

建物ピースを配置したその上に煙突駒を置きます。置かないとどちらの建物かわからなくなっちゃいます。

このゲームの特典計算の1つに、建物の大きさ×照らしている街路灯の数があるので、この建物は街路灯2つに照らされているので6パネル×2=12点になります。

ブルーのプレイヤーも建物ピースを配置。

5×2で10点になります。

3パネル分の建物ピースを配置。街路灯は1つしかないので3点になります。

しかし得点計算の1つ「最大の建物グループ」は隣接した建物の最大サイズが得点になります。

この建物グループは先ほどの6+3でサイズが9になります。

ブルーのプレイヤーは離れた場所に3パネル分の建物を設置。

サイズは小さいですが、街路灯が3つもあるので3×3で9点になります。

オレンジのプレイヤーは手元の十字の形の建物ピースが配置できないと思い、ここで空中浮遊のアクションカードを使用し建物ピースをT字の建物ピースと交換しました。

アクションカードは使用したら裏返しにして、アクショントークンを1枚置きます。

空中浮遊のアクションは即座に配置までできるので、オレンジプレイヤーはT字の建物ピースを配置しました。5×2=10点獲得。

ブルーのプレイヤーは建物ピースを配置。4×3=12点。

最大建物サイズも7になりました。

オレンジのプレイヤーはシャルティエのアクションカードを選択。

紫色の敷石タイルを貰いました。

シャルティエのアクションは次のターン以降で使用できるので、このターンはこれで終了です。

ブルーのプレイヤー、4×1=4点獲得。

オレンジのプレイヤーはさっきのターンで貰った紫の敷石タイルを、左上にあったブルーの敷石タイルの上に置きました。その上に建物を配置し5*2=10点を獲得。

最大建物サイズは14になりました。

ブルーのプレイヤーは地下鉄の入り口のアクションカードを使用。

このカードの効果は次のターン以降なので、このターンはこれで終了です。

オレンジのプレイヤーはセーヌ川の露店古本屋のアクションカードを使用し、露店タイルを設置し、建物サイズを1拡張しました。

ブルーのプレイヤーは地下鉄の入り口のアクションを使用し、街路灯を覆うように建物パネルを配置しました。。ブルーのプレイヤーが配置した建物の点数は4×1=4点になります。

街路灯が1つ消えたので、オレンジのプレーヤーは5点、ブルーのプレイヤーは7点失います。

オレンジのプレイヤーは建物ピースが残り1枚ありますが、今のパネル配置では置くことができません。このまま終了すると、得点計算の1つにある、配置できなかった建物ピース1枚につきー3点で減点になるため、サクラ・クール寺院のアクションポストカードを使用しました。これで減点はなくなります。

ここで、オレンジのプレイヤーは建物ピースをすべて置けなくなり、かつアクショントークンも全て使用した状態になるのでもうできることはありません。

ブルーのプレイヤーは街路灯のアクションポストカードを使用し、下から4列目、右から4列目の自分の敷石スペースに街路灯を設置しました。

これで9点加算されることになります。

次にブルーのプレイヤーはパリ植物園のアクションポストカードを使用し植物園タイルを設置しました。

続いて画家のアクションポストカードを使用し、画家駒を配置しました。

これでブルーのプレイヤー尾建物パネルをすべて配置し、アクショントークンも使用したのでゲーム終了になります。


・得点計算


1:建物ピースの大きさ×照らしている街路灯の数

・オレンジのプレイヤー

合計:38点

左上に6パネル分の建物×街路灯3=18

その右下に6パネル分の建物×街路灯2=12

その右下に3パネル分の建物×街路灯1=3

下側に5パネル分の建物×街路灯1=5


・ブルーのプレイヤー

合計:47点

右上に4パネル分の建物×街路灯1=4

左中央に4パネル分の建物×街路灯2=8

その下に3パネル分の建物×街路灯2=6

その右に4パネル分の建物×街路灯2=8

その右に5パネル分の建物×街路灯3=15

下側に植物園タイル(2パネル分)×街路灯1=2

画家駒(2点)があるエリアに街路灯2=4


2:建物の最大サイズ

・オレンジのプレイヤー:15点

(5+拡張1+6+3)


・ブルーのプレイヤー:11点

(4+4+3)


3:未使用の建物パネルの有無

・オレンジのプレイヤー:0点

(1枚残っているが、アクションポストカードの効果で減点なし)


・ブルーのプレイヤー:0点


合計

・オレンジのプレイヤー:53点

・ブルーのプレイヤー:58点

ブルーのプレイヤーの勝ち!


・まとめ

前半のタイルの配置がやっぱり重要になると思います。

以下に街路灯周りに自分の敷石スペースを確保できるか、大きな建物を配置して得点を高めることができるかが重要になると思います。

そればかり考えてたらフェイズ2でアクションカードで街路灯潰されたりもするので最後まで気は抜けません。

戦略や読み合い、相手がどう動こうとしているかを読んで敷石スペースや建物を配置していく。

2人専用ゲームなので、相手が変わると戦略も変わり何回でも楽しめます。

戦略や読み合いが好き、2人専用ボドゲでじっくり考えるのが好き、そんな人におすすめです!

mart05

1982年生まれ。大阪府出身。京都在住。
大学卒業後、営業や制作を経て、現在はwebショップの運営に携わってます。

主に仕事ネタ(Webショップ運営関係)、登山やキャンプ、ボードゲームについてを書いていく予定です。
Web小さいショップはAmazon、楽天、ヤフー、Wowma! Qoo10などの運営をしてます。日々当たり前にやっている事でも、お役になてる話があれば発信していきたいなぁと考えてます。

登山やアウトドアはまだ始めたばかりで、近くのキャンプ場に行ったり山に登ったりしてますが基本的にソロなので

ボードゲームを楽しむ。Boardgame Fun DIJ

ボードゲーム初心者ですが、楽しさに魅了され、 「一人でも多くの人にプレイされればいいな」と思い立ち上げました。 ボードゲームに興味があるけどまだやったことがない人や、 毎日ボードゲームをするようなコアな方と交流できればなと思います。 ボード-ゲームの出張サービスも行ってます。 興味がある方はご連絡ください。

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